アジアのデジタルハブ、シンガポールの成長戦略

インターコネクションによるスマート国家への転換

シンガポールは、高度に整備された物理面およびデジタル面でのインフラストラクチャー、徹底された能力主義という特徴に加え、戦略的ビジネスハブであることに誇りを持つ、きわめて個性的な国です。こうした強みは、この都市国家の経済成長が持続可能かつ拡大可能なものであることを強く示唆します。

ライオンシティと呼ばれるシンガポールは、スマートデジタル国家としても周囲をリードしており、「Asian Digital Transformation Index 2018」では第1位に選出されました[1]。そこでは、長期的デジタル戦略に対する国家的コミットメントならびに5G、AI、センサー、データアナリティクス、ロボット、サイバーセキュリティなどの最先端テクノロジーを導入、発展させる国家計画が評価され、この評価につながりました。こうした新規テクノロジーは、交通、健康と生活支援、教育から二酸化炭素排出量の削減にいたるまで、シンガポール人の生活全般に影響するものと予測されています。

エクイニクスでは、拡張し続ける業界リーダーとして、競争の激しい今日の市場における課題を理解しています。ビジネスは、成長を加速させるために規模を拡大し、よりアジャイルになることを目指しているのです。エクイニクスが、インターコネクションを通じてデジタル時代における企業の成功支援にコミットし、シンガポールに第4のInternational Business Exchange™(IBX®)データセンター「SG4」を建設することを発表した理由は、まさにそこにあります。

2019年第4四半期オープン予定の新規施設SG4は、インターコネクションサービスとデータセンターサービスを提供することで、企業のIT変革およびクラウド導入の取り組みを支援します。シンガポール政府がさまざまなイニシアティブを通じて、「つながる」社会へと転換を図る中で、SG4はそのデジタルインフラストラクチャーをサポートします。

 

スマート国家の構築

建国から53年間、シンガポールは先進国になるために努力を重ねてきました。その取り組みは、デジタル変革や、最近では真の「スマート国家」になるためのイニシアティブで強化されています。政府は、あらゆる世代の人々がデジタル技術で豊かになるように、より強力な電子決済ネットワークの構築や、国全体でのスマートシティモビリティ推進などの国家プロジェクトを導入しました。これらのプロジェクトには、ホーカーセンター、喫茶店、社員食堂等における電子決済技術の一元化や、シンガポール南岸のリゾート地、セントーサ島への無人シャトルの導入が含まれます。

シンガポールは、新規テクノロジーを国のエコシステムに組み込むだけでなく、PSG(Productivity Solutions Grant)などの助成金を確立するなど、企業がデジタルトランスフォーメーションの目標を達成できるように技術の活用機会を民間に提供しています。2018年度予算に計上されたPSGは、既製テクノロジーの採用を支援することを目的としています。「SME Go Digital」プログラムをはじめとする過去に発足したその他のプログラムも、国内企業の円滑なデジタル変革を実現するためのシンガポールの献身的な取り組みを証明しています。

 

Services 4.0時代の先導

シンガポール政府は、Services 4.0ビジョンを実現するためのイニシアティブを昨年11月に発表し、AIや自動化サービスソリューションなどの最先端テクノロジーの重要性を強調しています。政府が概要を示したイニシアティブの目的は、労働者の充実した就業のためにテクノロジー導入を促進し、企業が効率よくイノベーションを実現してデジタルの事業機会を捉えられるようにして、卓越したカスタマーエクスペリエンスを提供することにあります。Services 4.0は、SDE TRM(サービスとデジタル経済のテクノロジーロードマップ)に対するシンガポールの答えとして位置づけられてきました。これにより、摩擦が生じない、顧客ニーズに先行するエンドツーエンドの次世代サービスの提供を目指しています。

2018年11月、シンガポールのIMDA(Info-communications Media Development Authority)は、サービスエコシステムの開発で情報通信メディア(ICM)分野をサポートする一連のイニシアティブを発表しました。これには、顧客中心のデジタルエクスペリエンスを開発するための技術、メディア、設計機能の提供に重点を置いた2019年1月開始予定のPIXELなどのプログラムが含まれます。

 

一層のインターコネクションがもたらす一層の機会

シンガポール政府がイノベーションとテクノロジーの導入によってスマート国家へと転換を図る中で、企業はこのような機会をどう有効活用すればよいのでしょう。

電子決済サービスや自動運転車などのスマート国家イニシアティブが開始され、データプライバシーの問題が国家的な懸念となりました。シンガポールは、民間組織による個人データの収集、利用、開示を規制する個人データ保護法(PDPA)のように、データに関する法律に重点を置くようになりました。企業が国家と、支払いおよびイニシアティブ推進で連携するには、データをグローバルに使用しながらローカルに維持する必要があります。こうしたデータの取扱いは、再ルーティングによって実現し、インターコネクションを使用します。つまりインターコネクションに対する需要が急増するのです。

サイバーセキュリティの面では、企業がデジタルリスクを下げるために、公共インターネットを通らないプライベートなデータトラフィック交換に移行する際も、インターコネクションが必要となります。

産業のデジタル化への対応と、Services 4.0による国家戦略領域の提言に向けて、Services 4.0の初期段階から研究機関コミュニティ、ICM事業者、エンドユーザーを結集させるDSL(Digital Services Laboratory)が発足しました。DSLは複数のテクノロジー領域にまたがるソリューションの共同設計と開発を目指します。Services 4.0がより自動化されたエコシステムを想定する中で、DSLでは、企業が連携してAIサービスとデータサービスを実現するリアルタイムインタラクションをサポートすることができます。

この明るい見通しは、エクイニクス調査「グローバル インターコネクション インデックス(Global Interconnection Index)」(2018年9月)にも示されています。本調査によれば、シンガポールのインターコネクション帯域容量は2021年には4倍以上に拡大し、394 Tbpsに達する見通しです。これは、47%の年平均成長率(CAGR)に相当します。ビジネスエコシステムでは顧客、パートナー、従業員がいずれも増え続けており、デジタルエコシステムとインターコネクションの拡大を必要とします。

 

スマート国家への移行のサポート

こうしたビジョンは、高度に接続されたエコシステムと、拡張可能なデジタルインフラストラクチャーがなければ実現できません。シンガポール政府がデジタル経済圏の発展に焦点を当てていることは、アジアのデジタルハブ構築を意味します。だからこそ、エクイニクスのサービス提供領域が新しいSG4によって拡大し、重要な役割を果します。

初期キャパシティ1,400ラックで構成されるSG4 IBXは、シンガポール国内3か所の既存のエクイニクスIBXデータセンターと直接接続されます。お客様は、金融サービス、クラウドサービスとIT、通信、メディア、物理科学、エンジニアリングなどの各種業界の数百社もの企業と、セキュアかつリアルタイムに相互接続できるようになります。これには、200を超えるグローバルネットワークと150を超えるクラウドおよびITサービスプロバイダーが提供する多様なネットワークサービスも含まれます。

SG4 IBXはインターコネクションサービスと高品質のデータセンターサービスを提供することで、シンガポールのデジタルインフラストラクチャーのバックボーンとして機能します。そして、ITトランス変革およびクラウド導入を進める企業を支援します。

エクイニクスは市場における機能を高め、政府の計画を支援して、デジタルトランスフォーメーションを進めるシンガポール企業を支え続けます。

シンガポールでは企業が、協業とベストプラクティス研究を通じて、さらなる成果を遂げる機会を獲得します。エクイニクスはこうした国家の目標を支援し、現地のお客様だけでなく、地域レベル、グローバルレベルでも支援を続けます。

[1] The Asian Digital Transformation Index 2018

 

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