拡大するAWS接続速度のニーズを満たす

高速な仮想接続を用いたAWSへの閉域インターコネクション

クラウドサービスプロバイダー(CSP)各社は、AWS Direct Connectに代表されるクラウドへのインターコネクション(相互接続)の安定した高いネットワークパフォーマンスが、IaaSコンピューティングやストレージサービスの消費を増加させると認識しています。パブリックインターネット経由ではなく、閉域インターコネクションを利用することによる企業のメリットは他にもあります。たとえば、AWS Direct Connectはネットワークコストの削減、帯域幅・スループットの拡大、レイテンシー(遅延)の改善などを実現し、またオンプレミス環境とクラウド環境の間でミッションクリティカルなトラフィックをルーティングする際の選択肢を増やすことができます。

2011年にAWS Direct Connectのサービスが開始されたとき、利用可能な接続モデルは、AWSのネットワークが接続されたデータセンター(そのうち多数はエクイニクスでした)構内のクロスコネクトによって提供される専用接続サービスのみでした。その後Direct Connectの需要は拡大し、AWSは製品機能を拡大してホスト型接続モデルによる「仮想接続」サービスの提供を開始しましたが、そのスピードは最大で500Mbpsにとどまっていました。このため、規模の大きなワークロードやアプリケーションのAWS接続を仮想化したいと考える顧客が増えるにつれて、より高い帯域幅の接続が求められるようになっていました。2019319日、AWSはDirect Connectサービスの拡張を発表しました。これには3つのDirect Connectモデルと、大容量モデル(12510Gbps)、既存容量(200300400500Mbps)の価格引き下げが含まれています。

エクイニクスは、この新しく発表された12510GbpsAWS Direct Connectホスト型接続サービスを提供する新しいAWS Direct Connectサービスデリバリープログラムの初期パートナーとなりました。この新しいサービスににより、エクイニクスのお客様は、世界各地のEquinix Cloud Exchange Fabric™ECX Fabric™)が展開された都市においてAWSへより高速な仮想接続が可能となりました。

本番稼働のクラウド環境には、エンタープライズグレードのインターコネクション(相互接続)が必要

AWS Direct Connectは、パブリックインターネット経由での接続を代替する、ダイレクトでセキュアなAWS接続サービスです。企業において本番稼働のクラウド環境が拡大するにつれ、エンタープライズグレードの相互接続性とSLAService Level Agreement)に対するニーズが高まってきています。レイテンシーが重要となるワークロードに対し、AWSは2つの接続モデルを推奨しています。それが専用接続モデルとホスト型接続モデルです。

専用接続モデル:お客様に対し1Gbpsまたは10Gbpsの専用物理イーサネットポートが割り当てられます。それぞれの専用接続は最大50の仮想インターフェース(VIF)をサポートし、1つの物理ポートにより高い接続拡張性を得ることができます。AWSがお客様に対してポートをプロビジョニングした後、AWS Direct Connectパートナーにより接続設定が行われます。

ホスト型接続モデル:このモデルでは、企業のオンプレミス環境(エクイニクスのプラットフォーム上など)とAWS仮想プライベートクラウド(VPC)環境の接続について、AWS Direct Connectパートナーがプログラムを使用してネットワーク接続管理を自動化することができます。AWS環境およびワークロードのために必要となる接続容量は、オンデマンドでホスト型接続を追加または削除することで管理できます。各ホスト型接続が1つのVIFをサポートし、複数のホスト型接続を購入することで複数のVIFを取得できます。この接続モデルでは、AWS Direct ConnectパートナーとAWSネットワーク間の相互接続のオーバーサブスクリプションが許可されていません。このポリシーを遵守するために、相互接続の容量と健全性がAWSによって監視されているため、より良いパフォーマンスとネットワーク保証が実現されています。

ホスト型接続では、企業による導入時のプロビジョニング速度が向上しており、マルチVPC環境で迅速に接続確立が必要となるようなダイナミックなネットワーク要件に対応可能です。また、お客様はマルチクラウドおよびハイブリッドクラウド構築におけるネットワークの課題を解決しやすくなります。高速で低レイテンシーの接続が必要となるワークロード移行を検討している企業は、AWD Direct Connectにより次のようなことが可能です:

  • AWSツールを活用したデータベース移行(OracleMicrosoft SQLなど)
  • オンプレミスのVMwareSAPアプリケーション(HANAなど)のAWS環境への移行
  • ミッションクリティカルなアプリケーション(特にVMwareSAPをベースとするもの)向けのハイブリッド/マルチクラウドアーキテクチャ
  • 事業継続環境と災害復旧環境の構築

重要な点として、AWSは最近のアナウンスメントで、新規のAWS Direct Connectパートナーに対しては3番目の接続モデルであるホスト型仮想インターフェースはサポートしないことを発表しました。ホスト型仮想インターフェースの接続モデルでは、AWS Direct ConnectパートナーとAWSネットワーク間を相互接続するための利用可能な全てのリソース容量は、複数のお客様がアクセスし共有することができました。過去には、いくつかのAWS Direct Connectパートナーがお客様に対してより高速なアクセスを提供するための対応策としてこのモデルを使用してきました。しかし、この方法では相互接続のオーバーサブスクリプションが発生する可能性があり、それは輻輳やパケットロスの原因となり、AWS接続時のパフォーマンスに悪影響が及ぶおそれがあります。このため、エクイニクスとAWSは専用接続モデルとホスト型接続モデルのみを推奨しサポートしています。これは、ネットワーク輻輳にセンシティブなミッションクリティカルなワークロードを持つお客様にとって特に重要となります。

AWSへの高速インターコネクションのグローバル需要に応える

デジタルトランスフォーメーションの進行とハイブリッドクラウドアーキテクチャの拡大を背景に、世界中のさまざまな企業において、パブリックおよびプライベートクラウドに対するオンデマンドベースの柔軟なアクセスを求める声が高まっています。エクイニクスのお客様は、従来のホスト型接続で利用してきた同じ方法と同じポートを使用して、これらの新しい大容量のAWS接続スピード選択肢を活用し、既存の環境をシームレスに拡張することができます。

エクイニクスは、これまで多数のお客様に対しAWS環境を最大限に活用できるようサポートしてきました。その一部をご紹介します。

  • カタログEC通販大手Colony Brandsは、エクイニクスとAWSを利用してレガシーITインフラストラクチャを刷新し、クラウドへのインターコネクションを最適化することで、年間81%という内部収益率を達成しました。
  •  iguazio は、世界中の顧客に対してインテリジェントなデータ管理と実行可能なビジネスインサイトを提供し、業務の効率化と迅速な売上げ拡大をサポートしています。同社は、エクイニクスのデータセンターとAWSを利用して統合ハイブリッドクラウドソリューションを提供することで、同社の顧客(ライドシェア企業のGrabなど)が、データサービスへの高速接続を備えたクラウドコンピューティング環境にアクセスし、リアルタイムのデータインサイトを獲得できるようにしました。
  • Foursquareは地域に特化した検索および検出アプリケーションで、4,500万以上のユーザーに対し、ユーザー、その友人、その他の人々がいた位置情報に基づいてパーソナライズされたお勧め情報を提供しています。同社は、エクイニクスのデータセンター内でAWSを使用したハイブリッドクラウドプラットフォームを構築し、コストを増加させることなくトランザクション処理機能を2倍に引き上げることに成功しました。

さらに高速になった新しいAWS Direct Connectホスト型接続の「発注方法」については、ECX Fabric Documentation Centerをご確認ください。

Equinix Cloud Exchange Fabricの詳細については、こちらをご確認ください。

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